いとう動物病院 - 様々な病気

様々な病気

犬の予防注射(ワクチン)について Part

 前回は各種混合のワクチンについて説明しましたが、今回は狂犬病予防法に定められている狂犬病ワクチンについてお話します。
 
 日本において狂犬病は1957年以降発生していません。これは狂犬病予防法によって、飼い犬の登録並びにワクチン接種を義務付けされ、野犬の掃討を徹底することにより国内から狂犬病を駆逐することができたためです。
 日本、イギリス、オーストラリアなどごく少数の国では、発生がないとされていますが、その他の世界各地では流行しており、年間4〜6万人の人が狂犬病で命をおとしています。また近年では日本でも、海外旅行者が海外で感染し、帰国後に発症し死亡しています。
 
 狂犬病に感染すると、通常20~60日の潜伏期間があり発症します。まれには6ヶ月以上の潜伏期を示すこともあります。また劇症の場合は、5~6日で発症します。症状は発熱、不安、倦怠感などを予兆とし、2~10日経つと明らかな神経症状を呈するようになります。発症後の生存期間は、平均4日で最長20日とされています。狂犬病は発症してしまうとほぼ確実に死亡します。発症した場合には治療法はありません。
 
 すでにのべたように日本には狂犬病予防法があり、それにより生後91日以上の犬に登録をかねたワクチン接種が義務付けられています。またアメリカではネコやフェレットなどのペットへのワクチン接種も義務化されています。全ての温血動物が程度の差はあるにせよ狂犬病ウイルスに感受性があるのです。
 近年たくさんの動物が日本に輸入されており、その中には法律で適用されない多くの種類の動物が検疫をされずに日本に輸入されています。したがって今の日本では、いつ狂犬病が発生してもおかしくない状況にあるといえます。ですから犬に対するワクチン接種が絶対に必要であると思われます。



病院案内診療案内アクセス院長の部屋様々な病気患者さん相談室お問い合わせ