いとう動物病院 - 様々な病気

様々な病気

ほんとは怖い お菓子による中毒

 

 

 

ワンちゃん

チョコレート中毒

 犬はチョコレートが好きで、食べ過ぎて中毒を起こすことがあります。

 原因はチョコレートに含まれるメチルキサンチン(特にテオブロミン)で、その含量はチョコレートの種類により異なります。時には数片で中毒を起こし、食べ過ぎれば死亡する場合もあります。

 症状が発現するのは、チョコレートを食べて4時間以内に起こり、3日ぐらい続くこともあります。嘔吐、下痢、発熱、興奮、頻脈、不安、不整脈などの症状があり、多量摂取では、中枢痙攣が起こります。

 

キシリトールによる中毒

 キシリトールは砂糖と同じくらい甘くてカロリーが少ないことや、虫歯の原因となる口腔内細菌の養分にならないことや、インスリン遊離作用がないため糖代謝に影響を与えないことなどの理由でチューインガムやキャンディー、クッキーの甘味料として便利に使われてきました。しかし、犬ではキシリトールによるインスリン分泌は強烈で、グルコースよりも作用が強いため、犬のキシリトール入りガムによる低血糖の報告が最近増えています。犬と同じようにキシリトールによりインスリン分泌が起こる動物は多いそうです。

 

ネコちゃん

猫がたらふく饅頭を食べたらどうなるの?

 生理学的には、猫の舌には甘みを感じる味蕾細胞がないため甘味を感じないことになっています。しかし、「うちの猫はお菓子が好き」、「甘いもの食べますよ。大好饅頭きですよ」、という飼主はかなりいるでしょう。食べ物の味はいろいろな素材の味が複合した結果であるため、甘味を感じなくても饅頭が好きということはありうるのです。しかし、甘味は炭水化物(糖質)の味の代表であるため、そんな猫が饅頭を腹いっぱい食べたらどうなるでしょうか?

・炭水化物消化能力が低い

  猫の唾液中にはアミラーゼはなく、膵液中のアミラーゼも犬の5%しかないため、猫は食事中の炭水化物を消化して、吸収可能なグルコースにする能力が低いのです。

・エネルギー源として利用する能力が低い

グルコースは肝臓でグルコース-6-燐酸に変わります。この反応の鍵を握るのがヘキソキナーゼで、猫にはこの酵素がありません。ですから大量のグルコースが肝臓に流入するとほとんど利用できずに、全身循環に流れてしまいます。

これらの結果、猫が炭水化物を摂取しすぎると過血糖の状態になり、やがては真性糖尿病の転帰を取ります。

また、グルコースは組織を酸化する性質があります。そのため血流中のグルコース過剰は、血管内皮組織を変性させ、その程度が進むと血管破綻を起こします。これにより末梢組織への血液供給が欠乏し、神経障害、網膜症、腎症、壊疽、その他多くの障害をもたらします。

 




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